― 君 色 星 ―






「…香織は、毎年恵子の命日にお墓に行っとんやろ?」





一通りこの女の話が終わった後、静かにお父ちゃんが話を切り換えてきた。





「え?ああ、そうやな…。東京行ってからは行けてなかったけどな」



「何か、気付かんかったか?」



「え?」





うちがお母ちゃんの墓参りして、気付いたこと…?