「うお〜〜っ!俺、香織ちゃんの近況聞きたかったのにぃ〜〜!」 こんなときまでうちの名前出してくるテッちゃんって、ホンマ、アホやな。 ご飯をあり得ん速さでかき込んで、テッちゃんは猛ダッシュで食堂を後にした。 …まるで、嵐が過ぎ去る様を見てるようやった。 「香織ちゃん!その可憐さは今年一番だぜ!!」 そして、最後に食堂の出入口から大声で意味不明のセリフを残していったテッちゃん。 今年…ゆうて、今年はまだ始まったばっかやん。