「香織…、と、あなたは…?」 俺達の姿がアイツに見つかってしまった。 長い金髪の前髪の隙間からのぞく瞳は、ひどく冷たかった。 「香織の隣人の者です。同じ大学に通っていて、会えば軽く会話する仲です」 俺は香織との関係をバカ正直に話した。 別に香織以外に本命がいるコイツにとって、俺と香織が恋仲だろうが知ったこっちゃないんだろうけど…。 すると、彼は思い出したように言った。