「たまには一人の時間があった方が、次会うた時に燃えるやろ?」 「何が『燃える』んだよ、まったく…」 そう言いながら軽くため息をついたカズくんの瞳は、いつも通りうちの知っとる純粋な光を放っていた。 それが、余計うちの心を締め付ける。 なんやろ…この気持ち。 今までこんな気持ち、感じたこともなかった気ぃする。 この人を、これ以上心配させてはいけない…ような。 この人の描く世界は、これ以上うちが踏み込んでええ世界なんやろか…?