なんで? なんで茜にそんなことを言うの? 茜が悪いんじゃない。 自分を自分で守れなかった私だって、充分悪いし、責任がある。 レイプされたなんて、言わないでいて欲しかった。 中に射されたなんて、言わないでいて欲しかった。 しかもよりによって、私の一番仲の良い親友に。 茜に。 「最低。」 気付けば私は、愛しいと思っていたはずの葵の頬を叩いていた。