ホストの貴方



悲しそうに言うから、泣いているのかと思った。

けど、私から見る葵はベッドに伏せて、反対側を向いているから、顔は確認出来なかった。

「なんで謝るの。」

「なんでも。」

「葵は悪くないの、私が不注意だったから、葵は助けてくれた…だから葵は…葵は悪くないんだよ。」

「ははっ…ってめぇ、俺が慰められてどうすんだよ…。」

「あ、ごめん。」

「風呂。」

「え?」

「入って来なよ。」

「う、うん。」

「洗面所にバスタオルとかあるから。」

「ありがと。」

「洋服は俺のでいいなら、後で持っていく。」

私は立ち上がって、洗面所に向かった。

服を脱いでる時に、気付いた。

「何コレ。」

自分のパンツについていた白い液体。