「ってかさ、奈緒の席の隣って、入学式の日から一回も来てないよね?いないワケじゃ無いんでしょ?」 私の隣の席は、入学式から1ヶ月以上経った今でも、全くの無人だ。 「不登校とか…かな?」 「なんか気になるわねー、どんな人なんだろっ!カッコ良かったりして。」 あははと大きな口を開けて茜は笑う。 「そんなワケ無いじゃん。」 「だよねー、不登校だもんね。」 実は私も前から気になって仕方が無かった、なぜ学校に来ないのか。 そう思った時、ちょうど一時間目のチャイムが鳴り、先生が教室に入ってきた。