「あんたさぁ、それで帰んの?」

私は自分の姿を見直すと、見るに見れないぐらい酷いことに気付いた。

セーターはボロボロで、ブラウスのボタンはところどころ取れている。

おまけにブラはしていない。

「あ…。」

「なぁ?」

「無理だよ…こんなの。」

私がそう言うと、葵は少し溜め息をついてこう言った。

「俺んち来いよ。」