「葵はなにが言いたかったんだろう。私が殴った奴に気をつけろってこと?」 昼休み、私はさっき葵に言われたことを、茜に相談した。 「そうゆうことになるよね。」 「なんなんだろ。」 「奈緒。」 「ん?」 「ごめんなさい…もし奈緒になんかあったら私のせいだ…私の。」 茜は私の目の前で急に涙を流した。 「なんにも無いって。」 「でも…どうしよぉ…。」 私は必死に涙を手で拭う茜を強く抱きしめて、背中を叩いた。 「大丈夫だって。」