ホストの貴方



「変な女。」

「へ、変で悪かったわね。」

「まぁ、嫌いじゃないけど。」

「き、きらっ…!?」

「そうゆうとことか。」

「え…あ…うん。」

「顔赤いよ?」

彼は意地悪そうに笑って、私の顔を覗き込んだ。

「女の使いに慣れてるね。」

「当たり前だろ。」

「なんで?」

「知らね。」

「なんで学校来なかったの?」

「ダルいし。」

「なんで?」

「うざいから。」

「誰が。」

「女。」

無表情な彼、さっき笑った彼。

だけど…

こんな冷たい顔もするんだ…―。