私の家は駅からすぐ近くにある。 3年前この地に引っ越してきたばかりのせいか、まだ外装はとても綺麗だ。 家族は兄と母の3人で住んでいる。 私は家のドアに手をかけ、開いた。 「ただいまー。」 返事は無い。 兄はバイトで夜遅く、母は仕事で夜が遅くてこの時間に家に誰もいないのは、いつもの事だった。 私は溜め息をついて、色んな意味で重くなった体をベッドに押し付けた。 「…疲れた。」