「どうして、砂になれるの」
スガラは、顔だけを砂の中から出し
「俺が砂になるのが、そんなにおかしいか?」
「あなたの魔法陣は、精霊との契約した時の魔法陣、精霊との契約では、砂を操ることや他の物質に変化することはできるけど、契約者自身を砂になることは出来ないはずよ」
「そうだな、普通の精霊との契約では無理だけど、俺が契約したのは、上位精霊だからな、体の一部が砂に触れていたら、砂になることだって出来るんだよ」
「それで納得したわ、男達を砂に戻したとき、なぜ銃を砂に戻さなかったか」
「俺は、そこまで馬鹿じゃないからな」
「そうね、でも、逃がしはしないから」
「砂になった俺をどうやって捕まえるんだ?」
「どうやってですって?いいわ、教えてあげる」
ディアスは
影の中に手を突っ込んで、何かを出そうとしたとき
「そこまでですよ、スガラ」
屋根の上から男の声が聞こえたので
ディアス達は屋根の上を見た
「副団長!!どうしてここに」
「団長の命令で様子を見に来たら、この様だよ、でっどうするの?」
「すぐに片づけます」
「いいよ、例の儀式が始まるから、帰るよ」
「は、はい」
「儀式ってなに?」
「これは、これは、<聖女騎士隊>のクレン・ディアスさんじゃないですか?お初にお目にかかります、私は、<砂の旅団>副団長のカムラと申します、以後、お見知りおきを」
「自己紹介なんていらないわ、儀式とはなんなの?答えなさい」
「答えないと言ったら」
「決まってるじゃない、足腰たたなくして、私達のギルドに連れていくわ」
カムラはスガラの元へ飛び降り
「そうですか、怪我するのは嫌いなので退かさせてもらいます、スガラ」
「はい」
「逃がしません」
ディアスは、ナイフを数本、カムラ達に向かって投げるが、砂嵐が起こりナイフを防いだ
砂嵐がおさまると
そこにはカムラ達はいなかった
「逃げられたか」