ドームが消えて中からディアス達が現れた
「ありがとう、影姫」
「契約ですので」
そういうと影姫はディアスの影の中へと戻って行った
「もう、素直じゃないんだから、影姫」
「砂鬼ちゃん達の攻撃を防ぐなんて、すごーい、でも超ムカつく」
そう言うとレミは砂に手をつけ唱えた
「我が砂の下僕よ、姿をあらわせ、<ゴーレム>」
レミの手がおいているところから
砂の巨人が現れた
「<ゴーレム>ちゃん、そいつら全員潰しちゃって」
ゴーレムは右手をディアス達に振り下ろした
「何度やっても同じよ、影姫」
影姫がディアスの影から現れた結界を張ろうとするが、途中で動きを止めた
「どうしたの?影姫」
「申し訳ありません、ディアス様」
そう言うと影姫はバタリと倒れた
「影姫」
ディアスは影姫を抱き、ゴーレムの攻撃をよけた
「惜しい」
ディアスは影姫を下ろし
「影姫、どうしたの?」
「残念だけど、もうその子使い物にならないわよ」
「どういうこと」
「だってその子、私のかわいい<毒>にやられたのだから」
「<毒>?」
「出てきなさい、私のかわいい<毒>達」
砂の中からサソリが現れ、ディアス達を囲んだ
「このサソリが影姫を?」
「お察しの通りです、また結界が張られると厄介なので、安心して下さい、死なない程度サソリの毒を注入させていただきましたから」
カムスはディアス達を指差し
「次はあなた達が<毒>の前に倒れる番です」
サソリ達がディアス達に襲いかかった
「炎牢(えんろう)」
炎がディアス達を包み、サソリ達を燃やした
「私のサソリが」
ディアス達を包みこんでいた炎が消えた
「サソリの丸焼きの完成ですわ、次はあなた達を丸焼きにしてあげます」
「あんたが私のサソリ達を」
「あんたではありません」
紅はディアス達の前に出て
「私は<王国特別防衛隊>第三番隊・隊長の紅、あなた達を倒す名前です、覚えておきなさい」