「どんなリクエストですか?ディアス様」
「次は貴方のショーが見たいわ、クラル」
クラルは立ち上がり
「よろしいでしょう、私のショーをお見せしましょう」
クラルは、指を一回鳴らすと照明が消えた
「今宵は私のショーへようこそ」
照明がつくとクラルがディアス達の前に立っていた
「どんなショーを見せてくれるのかしら」
「私、クラルが今宵させていただくショーは………<道化師の奇術>でございます」
「楽しそうなショーね」
「このショーには、1人お客様の中から参加していただきます、どなたか参加したいという方はいませんか?」
ディアスは手を上げながら
「私が参加します」
「そうですか、ならこちらに」
ディアスはクラルの隣に立った
「では、始めましょうか、貴女にとって最初で最後の死のショーを」
クラルは数本のナイフを取り出し、ディアスに向かって投げた
ディアスは動かない
「ディアス、影姫がいないのに、なにしてるだよ、死ぬぞ」
ディアスは白雪姫にむかって微笑み
「大丈夫よ」
ナイフはディアスをすり抜けた
「やっぱり」
「どういうこと、ディアス」
「あれは幻よ」
そういうとディアスは上に飛んだ
カッカッ
ディアスの後ろの柱にナイフが刺さっていた
「思った通り、幻のナイフを見せて、避けた後に<透明人間の血>を塗ったナイフを投げた、そういうことでしょ?クラル」
「やっぱり効かないですよね、次は本気で殺してあげますよ」
「それはこっちのセリフよ」
ディアスは影の中から長刀を持った男の人形を出した
「<夜叉丸>切り刻みなさい」
<夜叉丸>はクラルに切りかかった