「赤ずきん、後ろは頼んだぞ」
「わかりました」
白雪姫は
一匹の黒豹に向かって走り出し
黒豹の首を叩き切った
「まず、一匹」
黒豹が後ろから
白雪姫に襲いかかった
「白雪姫」
バンッ
黒豹の額に風穴が空いて
地面に落ちた
「あぶなかったわね」
「ありがとう、赤ずきん」
「準備運動は、ここまでで、いいわよね?白雪姫」
「そうね、こんな所でちんたらできないからね」
白雪姫は、一瞬姿を消し、また現れると
黒豹達は
倒れた
「白雪姫、私にも残しといてよ」
「ごめん、ごめん、つい、夢中になっちゃって、次、出てきたら、やらせてあげるから」
「約束だからね」
ディアス達が
先へ進むと
そこには
サーカスのテントがあった
「なんで、こんな所に?サーカスのテントが?」
「総隊長」
「どうしたの?アリス」
「これを見てください」
アリスが指を差した先には
立て札があった<ようこそ、ディアス様一行どうぞ、中にお入りください>
と書いてあった
「どうしますか?皆さん」
「もちろん、入るに決まってるだろ、なぁ、みんな」
氷菜達は、頷いた
ディアス達は
テントの中に入った
「暗いですね」
ピカッ
スポットライトが
ディアス達を照らした
「ようこそ、淑女のみなさん、我がサーカス<道化師の館>へ」
綱渡りの綱の上に一人の男が立っていた
「誰ですか?あなたは」
「私は、この<道化師の館>の団長、クラルと申します、申し訳ありませんが、貴女達はここで死んでいただきます」
「言ってくれるじゃねぇか、誰が死ぬって?」
「もちろん貴女方ですよ」
クラルが指を鳴らすと
一気に明るくなった