2人は帰りに近くの公園によってブランコに乗っていた。 『そういえば、秋君も転校してきたんだよね。どこから来たの?』 『えっ…、その覚えてないんだ…。ここに来るまでの記憶がなくて…』 そのとき、秋の目から少し涙がこぼれていた。 『あっ、ごめん。なんかへんなこと聞いちゃって』 『いいよ。ぼくが弱いのがいけないんだから…』 『そんなことないよ』 さくらが慰めようとしてゆったが秋はその言葉を素直に受け取ることができなかった。