『失礼します』 『遅い』 王女様は怒っているかのような大きな声と王女様の部屋の静まった空気でただのひと言がとても恐く感じた。 『申し訳ありません』 さくらは、少し歩くのを早めた。椅子の側まで来ると、鞄からこの前買った本を取り出して、王女様に手渡した。 『まぁ、座れ』 『はい』 さくらが椅子に座ると、王女様は指を「パチッ」っと鳴らした。すると、黄色いドリンクが出て来た。