~Snow White~『最終巻』

「出世していくおまえを
一部の社員は認めても
そのほかの奴らは
所詮、社長の義弟だからな~とか
後取りがいないから
仕方ないだろうとか
頑張ったって必ずそう評価されてる。
男としてどうだ?
おまえは仕事のできるやつだ。
頭だっていいし、信頼できる仕事をするのに
悔しくないか?
一生そう思われるんだぞ?
やりがいのあるところで
思いっきりやりたくないか?
大槻社長は、若い頃から
外国で一人旅をしたりして
大柴側からみれば悪党かもしれないが
魅力ある人だよ。
社員にだって若い頃に先代の後を継いで
努力を重ねて
今は誰もが認める社長になった。
一度会ってみないか?
おまえもきっと好きになるよ。
雪湖ちゃんとのことも
きっと悪いようにはしないと
俺は思うよ。
だから、おまえを誘っているんだと思う。」



 大槻は悪い奴だ


智久はそう聞かされていた。
仕事のやり方をみても
三原のことにしても卑怯なイメージしかない。