~Snow White~『最終巻』

「私も知りたいわ。」


夏絵も竜平を見つめた。


竜平は厳しい表情で
まっすぐ前を見ていた。



「言いたくないって言ったら?」



「話すべきじゃないの?」
千秋が立ち上がった。



「今はまだ話すべきじゃない。」



「あなた逃げてるわ。
何を隠してるの?
ずっと何かを隠している・・・・。
それがきっと
真実なんでしょう?」



「それを知ってどうするんだ?
今さら、わかったらどうする?」



「どうする……
私の不安はそこにあるのかも
知れないわ。」




「簡単に話せることじゃない。」




「雪湖の母親が……利香さんかもって
思ってること?……」