~Snow White~『最終巻』

「ありがとう、千秋。
俺のこと心配してくれて……
だけど大丈夫だから
喧嘩するな。」


今にも子供の頃のように
殴り合おうとする
気配に
智久が慌てて声をかけた。



「トモくん!!
ずるいよ、トモくん!!
雪湖が可哀そうだよ・・・・・。
自分の気持ちに素直になんなよ。
雪湖奪ってどこかに逃げればいいじゃん。
どうしてそうしないの?
仕事にしがみついて
いつか社長になりたいから?
真冬にかっこつけて
本当に雪湖を愛してなかったの?
愛してんなら……
逃げればいいじゃん!!
雪湖が、この時間必死に時間潰ししてる。
お金もないのに
街を歩いてたり、本屋で立ち読みしたり
マックで勉強したり
トモくんを苦しめないためでしょ?
私だってわかるよ。」



「余計なこと言わないで!!」


真冬が発狂しだした。