急いで今日の日程を探す。


華は微笑んだ。


列車の発車時刻

いき先


そしてもう一つの駅の名前と時間


雪湖の文字


いき先と
この駅から雪湖が乗りこんでくるのが
わかった。


大槻に伝える。


大槻が雪湖のそばにいる限り
この計画の実行は無理だろう。


「後はまかせて
君の悪いようにはしないよ」


その言葉を信じて
智久の腕の中に戻った。


締まった体を指でなぞる

「私のもの・・・・・」


朝、静かに帰り支度をする
智久を見つめていた。
大槻を信用するしかない。


玄関のドアが閉まった・・・・・


おかしくて笑いが止まらなくなった
でもなぜだか涙も止まらないのは

愛する人の信じる幸せを
自分が阻止をしたという
現実だったのかもしれない。