だから雪湖の境遇にひかれるのかも
知れない・・・・・。


ひとりぼっちの雪湖


実は孤独感を味わっていた
智久・・・・・・



いつか雪湖を幸せにしたいって
大柴の家で
必死に働く雪湖の
あかぎれだらけの指を見て決心した。



あの日出会ったのは
智久だったこと


今日のことを秘密にしていたら

きっと会えるって
約束したこと・・・・・



その証拠の手袋を暖炉の炎で
焼き払った。





智久は自分の心の中を


誰にも知られてはいけない



そう思った。



可哀そうな雪湖は
絶望の涙にくれた。

胸がおしつぶされそうだった。