いくら真剣に愛し合ってたって
しょせん 不倫

そう気づいた時
おなかのあなたはどんどん
大きくなった。


彼を家族に返してあげた。
辛くて悲しくて
そしてあなたに申し訳なくて
そして死のうと決心した。


私のそばにずっと
寄り添ってくれた人がいた。
愛する人と同じ顔をした人

それが 大柴 洋平 だった。


愛しすぎて 竜平に
知られたくない過去に
怯える私をずっと支えてくれた。

私を悪魔から身をもって
守ってくれた。
洋平の気持ちはずっと知っていたけど
私の心には竜平しか
住めなかった・・・・・。

私の過去・・・・

それは血のつながりのない
兄という悪魔に
犯され続け・・・・
妊娠して・・・・
そして悪魔に知られず中絶して・・・・
逃げてきたこと・・・・

それによって私は
体を欲しがる
男の人が怖くなった。
竜平になかなか言えずに
距離が広がってきて・・・・
結局、妊娠のことまでは話せなかった。

だけど洋平には話せた。
洋平はいつも泣いている私を
勇気つけてくれた。
そして支えてくれた。


洋平が竜平と同じ顔をしてなかったら
どんなによかっただろう・・・・