雪が降り積もった。

雪湖の汚れた体を覆い隠すように


悪魔は雪湖を
汚し続ける・・・・・。


愛する気持ちを失った雪湖には
もう抵抗する力も
考える力もなかった。



考えることはもうやめた。


智久のことしかないから
辛すぎて
あの日の後悔ばかりが広がるから


「もうどうでもいいんだ・・・」



稔は雪湖を支配したという
充実感に満ちていた。



利香のように
逃げ出すことなんてないだろう



雪湖の瞳から
自分以外の希望を奪った
安心感があった。


「雪湖おいで……」


雪湖は素直に従った。



「いい子だね……雪湖は……」

そう言って悪魔は雪湖を
汚し続けていた。