ウトウトしていた。


「トモ!!!」


雪湖の声がしたような気がして
飛び起きた。


華は隣で寝ていた。



 まずい・・・
 寝てしまった


慌てて起きるとまだ5時前だったが


 もう行こう


スーツに着替えながら
華の寝息を聞いていた。



用意を済ませて
華の美しい髪の毛を静かに撫ぜた。



「幸せになれよ。」



そう言って
美しい髪の毛にキスをした。




カギをかけて
新聞受けに戻した。



まだ暗い空は


出発の日だった・・・・・・。



華は起きていた・・・・・。



カギの落ちる音を聞きながら

「あなたは私もものだからね・・・・」

そう呟いた。