華の涙が
こぼれおちるたびに
罪悪感に支配された。



罪悪感に
何度も
「ごめん」を繰り返した。



「やだ・・・
もう聞きたくない・・・・
こんなにこんなに
熱い時間を過ごしてるのに
心はどこにあるの?」



髪の毛を激しく揺らして
華が果てた。




そして智久の胸に顔をうずめた。



「帰ってくる?」
華が荒い呼吸を整えながら聞いた。



「うん…多分……」



華がしがみついた。



「もしね・・・・
あなたが幸せになれなかったら
いつでも帰ってきてね。
その時私が一人だったら
あなたを絶対に離さないから。」


そう言って
しばらくすると安らかな寝息に変わった。