~Snow White~『最終巻』

「生きてるの?
最近、顔見せないから
どうしたのかと思ってたのよ。
リュウに聞くと
仕事の鬼化してるっていうし
とうとう決まったの?」



「なにが?」


「華さんとのことよ。」


「そんな姉さんの思い通りにならないし。」


「何を言ってるの。
今がチャンスよ。
実はね、真冬がほら・・・ほら
例の雪湖の幼なじみと・・・・」



智久とは違う恋心に
真冬は気がついていた。
何度も店に通って
最初は無視されていたけど
そのへこたれない気持ちにとうとう
恭吾も笑ってくれた


「雪湖ももう一人の伯父さまのところで
幸せにしてるようだし
雪湖のことで許してくれるか
わからないけれど
少し進展したみたいで
真冬はとても明るくなったの。
今ならあなたの門出を祝って
あげられる予感がするわ。」



「そう、よかった。
素敵な子だったよ。
爽やかで・・・・」

雪湖をまっすぐに想ってきた
それがわかった。


「とにかくね
顔を出しなさいね。」



「わかったよ。
姉さん・・・いつも心配してくれて
ありがとな。
でもさ、もう自分のことだけ
考えてよ。
俺は大人なんだからさ。
自分のことは自分でやるからさ。」


「何言ってんの?
私の人生はトモと一緒なんだから
あなたが幸せになってくれるまで
心配するからね。」


「俺の信じる道がきっと
幸せだと思ってさ~」

そう言って電話を切った。

 ごめんな…姉さん