「雪湖ちゃんは、働き者だけど
ずいぶん片づいてるね~」


背中で声をきいて
ドキンとした。


部屋中を
智久の電話のあと
掃除しまっくったのだった。


稔への罪悪感もあって・・・・


「暇だったんです。
…なんだか…掃除したくなって
やりすぎて疲れました。」



「一気にするからだよ。」


稔が笑ったのでホッとした。



智久に何も持たずに・・・


そう言われてはいたけれど
雪湖は自分の下着だけは
おいて行くのが嫌で
バックにつめておいた。


そのバックを隠さないと


いてもたってもいられなかった・・・・・



「今日は、お仕事ないんですか?」



ドキドキしながら聞いた。