「住むところがあるのなら
好きな女性と・・・一緒に来たいんです」


女将が
夫を呼んできた。


「・・・このお客様なんだけど」



智久は立ち上がって
履歴書を差し出した。



「またずいぶん田舎にそぐわない人だね。
経営者の柴田です。」



智久は頭を下げた



「食事してください、
冷めてしまうから」



女将がビールを注いでくれた。



それからいろんな話をしながら
ここで働きたい

そう伝えた。