「さすが大柴のプリンスだな~
君のような後継者がいて
大柴社長は安泰だろう?
君が継ぐんだろう」



「それはわかりません~」



「社長は若いし
君は守られてるし・・・・
基盤はしっかりつくられてるだろう?」




「守られてる・・・・?」




「極端な話、君は何もしなくてもいい
社長が守ってくれるからね。
だけど・・・・それが男の仕事かな?
君のような優秀な人間には
物足りないんじゃないか?」




「別に・・・・」




「もっと正当に評価されるべき
優秀な人材だと思うし
物足りないだろ?」


稔は自分の過去の旅から
軌道に乗るまでの自分の
試練や奮闘を話出した。


警戒していたが
いつしかその話に
引き込まれていく智久だった。