「雪湖ももう自分の意志を持てるだろう。
引き取ろうと思ってるんだ。
看護学校に行きたいと言ってたから
なるべくなら彼女の
進みたい道を応援してやりたい。
君は・・・雪湖を
支えてくれてたんだろう?」




「え・・・?」




「許されない愛だったろうに
ありがとう・・・・。
裏切り者と罵られて
君も大変だったね・・・・・・。
雪湖を支えてくれて
ありがとう・・・・・」



稔は智久の手をとった。



「雪湖とはどうなってるんだい?」




「どうなってるって・・・・
別にどうにも・・・・
できるわけがない・・・・・
そんな状況ではないです・・・・」

智久は言葉に困ってしまった。




「だろうね・・・・
三姉妹の末娘さんが・・・
あんなことになってしまって
君も責任を感じるだろう・・・・」



「すみませんが
それは、あなたには関係のない話です。」



智久はきっぱりと突っぱねた。