竜平が不機嫌な顔で帰ってきた。



「おかえりなさい」
みんな空気を読んでいた。


「夏絵、トモに来るように連絡してくれ」


そう言って竜平は
風呂に消えて行った。


「トモ・・・・リュウが来るように
言ってるんだけど、これる?
・・・・うん、そう・・・・
何かあったの?ずっと機嫌悪いのよ。
お仕事だとは思うけど・・・・
うん、じゃあ待ってるわ。」


夏絵はため息をついた。


「トモくん来るの?」

千秋が言った。


「お仕事のことだから、真冬わかるわね。
おとうさまイライラしてるから・・・」



「大丈夫よ。」

真冬はニ階に上がって行った。


「めずらしいわね~
あの子がキャーキャー言わないなんてさ~
明日は嵐だな~」

千秋のカンは鋭いと
雪湖は思った。