かーしゃんが恭吾の兄夫婦と
車で迎えに来てくれた。


今頃、地下鉄であたふたしている
真冬を想像した。


「今日は試合終わったら
うちでご飯食べるから大丈夫ね?」



「うん。おばさまには
少し遅くなるっていってたから
恭吾、優勝したらいいね~」



「あの子ね・・・・
メンタルがああ見えて弱いから
朝から下痢してたみたい。」



「あいつっていつもそうだよな~」
恭吾の兄が笑った。



「そういうタイプなの?」

雪湖は目を丸くした。



「きっと会場つくまで
トイレしまくってるよ。
心配だわ~」かーしゃんがため息ついた。