国中が大騒ぎになりました。ふらつきながら城へ戻って来た春夜姫。それだけでも何事かと騒ぎになりますのに、話を聞いてみれば、何と声が奪われたとのこと。真っ白になるほど固く握りしめられた手には、深い色をした小瓶がありました。
王様とお后様はあらゆることを試しました。しかし、蓋は押しても引いても開かないし、この小瓶はどんなに高いところから落としても、どんなに熱い火で焼いても割れません。傷一つつきませんでした。
王様もお后様も嘆きました。家来達も、兵士も、お百姓さんも、小鳥も、鹿も、この国の全てのものが悲しみに呉れました。
春夜姫だけは、辛いけれども、森の中でたくさんたくさん泣いて来ましたのでそれ以上は泣かず、人びとの涙を拭い、心配しないで、とにっこり微笑むのでした。
王様とお后様はあらゆることを試しました。しかし、蓋は押しても引いても開かないし、この小瓶はどんなに高いところから落としても、どんなに熱い火で焼いても割れません。傷一つつきませんでした。
王様もお后様も嘆きました。家来達も、兵士も、お百姓さんも、小鳥も、鹿も、この国の全てのものが悲しみに呉れました。
春夜姫だけは、辛いけれども、森の中でたくさんたくさん泣いて来ましたのでそれ以上は泣かず、人びとの涙を拭い、心配しないで、とにっこり微笑むのでした。



