「ハル?ハルの不安な気持ちもわかるよ?多分、親に迷惑かけたくないって思ってんだろ?」


『うん……』


「でも、こういうことは迷惑かけていいんだよ。遠慮しないで頼めばいいんだよ」


『えっ?』


「てか、孫の面倒を見るんだから迷惑とは言わないか……。俺のお袋なんか喜んで見てくれるよ。ハルや俺が抱っこする時がないくらいにな。それはハルのお母さんも同じだと思うぞ?」



先生は優しい笑顔で私を見る。



「だからハルは何も心配しなくていいし、不安にならなくてもいいからな」



先生は私の頭を優しく撫でる。



『うん……』



全ての不安が取り払われたわけじゃない。


もし子供が出来て、生まれた時に私と同じ障害があったらどうしよう……とか、いろんな不安はある。


でも、先生に話して少しは悩んでたことや不安に思ってたことが解消された。


やっぱり先生は先生だな。