そんなことを考えてると"ポンポン"と肩を叩かれた。 体が"ビクン"となる。 顔を上げると、笑顔の先生が立っていた。 「お待たせ」 私の顔も笑顔になる。 「待った?」 私は首を左右に振った。 「そっか。じゃー行こっか?」 私は頷いてベンチから立ち上がった。 先生が私の手をギュッと握り、指を絡めてきた。 「ハルの手、冷たい……」 『先生の手はあったかいね。カイロみたいだよ』 「カイロか。さっきまで暖房のきいた車にいたからな」 先生のあったかい手に握られた、私の冷たい手はジンジンしていた。