僕は勇気を振り絞って、木の陰を覗いた。

しかしそこには何もなかった。

気のせいだったのだ、と胸を撫で下ろした。

その時、誰かに後ろから肩を叩かれ、僕は飛び上がってしまった。

振り返ると、そこには僕と同い年くらいの少女が立っていた。