この砂が落ちきれば、彼は新たな旅に出る。 その出発に立ち会うのが私たち死神の仕事。 一日に何千人の旅立ちに立ち会う。 晴れ晴れした顔で旅立つ者もいれば、沈んだやりきれない表情で旅立っていく者もいる。 その人の思いがどうであれ、私たち死神は彼らに彼らの時間の終わりを告げる。 その一つ一つは、私たちにとって会議の資料をコピーするような、単純な作業。