「古畑さん!新たな証言とれました!被害者が泊まったホテルにはじめ、チェックインしたのは別の人物でした!」

原刑事が報告にきた。

「それで、誰?」

「それが……被害者と会った、例の教授です。」
「………………」
古畑刑事は、黙り込んでいた。

再び、二人が大学院に向かった。

「だから………何度も言ったでしょ。あいつに頼まれてホテルに入ったって………」

教授がうんざりした表情で答えている。

原刑事が詰め寄る。

「あなたは彼に多額の金を貸していたが、返す気がないので、シビレを切らして彼を殺したのでは?あなたが現場から去っているのを、近くにいた従業員の方が見ているんです!」