翌日、再び古畑刑事が教授をたずねた。

「何かわかったんですか?」

「ええ。あなたが犯人であるという証拠を。」

古畑刑事が答える。

「なるほど。では、聞かせて下さい。」

「わかりました。
まず、あなたは被害者にホテルまで来るように命令した。金を貸すなどと理由をつけて。そして、例の部屋に入れさせ、銃で殺した。」

「それはただの仮定の話だ。」

「たしかに。では、あなたがやったトリックについつ説明します。
床に水がこぼれていました。あれがずっとひっかかっていたんですが、わかったんです。あれは氷が溶けたあとだったんです!」