そんなとき、麗華さんが声をもらした。
「・・・大人気ねぇ・・・。相沢ちゃん・・」
「・・ん」
「そーだなぁ」
『ですね』
いつも通りの返答をする。
あの軍隊と少し離れたところで、遠目で見る。
さっきよりかは少し人が減って、質問攻めではなくなったみたいだ。
とっても楽しそうに話す姿に、なんか見とれてた・・・。
「にしてもさ。こーへー」
『"こーへー"じゃなくて、"康平"』
毎回のパターンでツッコむ。
そんなこと気にもせず話を続けるのもいつもだ。
「面白くない」
『は?』
そんな言葉に目を真ん丸くする。
麗華さんも雨龍くんも、びっくりしてた。
正確には、雨龍くんは一瞬。手が止まっただけだ。
そんな珍しい・・。いや、珍しすぎる言葉に空気が止まった。
