『じゃぁ、どこから行きたい?』
「んー・・」
眉間にシワを寄せてずっとうなってる。
しばらくするとなにかをひらめいたようにポンっと手を叩いた。
「全部っ!」
『・・・』
「ぇ!?なんか変なこと言った!!?」
全部行くよ。もちろん。
パニック状態に落ちている姿を見てるのは面白い。
この世の終わりみたいな顔して慌ててる(笑)
『じゃ、行くか』
「え?えぇぇぇ???」
僕は相沢さんの手を引いて、教室を出た。
なんか納得してないみたいだけど
まぁ、いいじゃないか。
無視して歩き始めた。
じゃぁ、まずはぁ──・・
着いたのは、
─吹奏楽部 第1音楽室─
「ここは・・・?」
不思議な顔して扉から中を覗き込む相沢さん。
なかを見た瞬間。
「音楽室かっ!」
『・・・・っぶ!!』
「えぇーっ!また!?」
そや誰だってわかるよ・・・っっ!
プレートに【第1音楽室】って書いてあるんだから((笑
ぷーっとふれくされてる相沢さんに"ごめんごめん"と謝って、
音楽室の扉を開けた。
