ふぅと一息ついてから。
「よろしくね?」
そう言って。
手を差し出した。
相沢さんは、すっごく嬉しそうな顔をした。
よろしくお願いしますと何度も繰り返してた。
麗華さんの目線がこっちに来た。
明らかに、友達になってあげなさいって言ってる・・・。
ちょっと迷ってから、一息ついて。
『僕も、よろしくね』
手を差し出した。
「うんっ!よろしくっ」
手をぎゅっと握り返してくれた。
にっこりと笑った顔になぜがドキっとしてしまった・・。
麗華さんがにやにやしてたけど、気にしない。
ていうか、出来なかった。
健太くんだけが、険しい顔をして。
難しそうに見つめてた。
このときの、健太君の予感が当たってたこと。
ちゃんと聞いてればよかった・・・。
