「しぃちゃん…?」 ぶらぶらと適当に歩いていたとき、不意に声をかけられて、少し背中がゾッとした。 『祥子さん?え、なんでここに…』 そこにいたのは昔付き合ってた人の幼なじみで、いろいろとお世話になった人。 でも、京都に引っ越したはずなのに…。 「久しぶりね。先週から出張でね、こっちに来てたのよ」