混乱したまま、その状態も解決しないまま、時間だけが過ぎて行った。
秋も深まったある日、若い私は俊ちゃんや友達4〜5人で街へ繰り出した。私の故郷には、繁華街が一つしかなく、休みや休みの前の日には、そこへ出かけることが多かった。しかし、お金もなかったので、ブラブラ歩いて過ごすことが多かった。
その日俊ちゃんが珍しく金を持っているので、喫茶店へ行こうと言った。この言葉が次へのステップを生んだ。