みやびは頑なに私の誘いを断った。確かに今さら会っても仕方ない、と言われればそれまでだった。しかし、若い私はあきらめきれずに粘った。「いいよ。」何が彼女の心を動かしたのかわからないが、前向きな言葉をもらえた。
「それじゃあ、あの河原はどうかな?次の土曜日?」「わかった。」「時間は夕方の5時くらいにいくよ。」「いいよ。」私はみやびの家の近くの河原にいく約束を取りつけ、有頂天になった。