そこはどこか懐かしい場所だった。
私はトイレから外に出てみた。
そこは学校の校舎の廊下のようだった。私は校舎の入り口から外に出た。私は呆然とした。そこは私の母校の自転車置き場だった。 あのドアは本当にどこでもドアだった。この自転車置き場と別館の校舎(先ほどのトイレのある校舎)の間の裏は懐かしいが、ヒヤリとした場所でもある。隠れてタバコを吸っていて、危うく先生に見つかるところだった。懐かしい思い出に浸っていると、自転車のブレーキの音が聞こえてきた。そろそろ登校ラッシュの時間らしい。
そして私は、息を飲んだ。みやびが自転車で滑り込んできたのだ。