「決心は変わらないようね。」女は吐き捨てるように言った。「ああ。出来たら、タイムスリップする方法を教えてよ。」彼女は小さくため息をついて言った。「その方法は意外と簡単よ。そこのシャッター脇の地下街へ降りる階段を下りなから、元の世界へ帰りたいと念じるのよ。そこで目眩が起きれば、タイムスリップするわ。」私はシャッター脇の階段を凝視した。「行くの?」女の声が響いた。私はゴクリと唾を飲んだ。