『――はいOK。今日は終わり』
「お疲れさまでした」
レコーディングが終わった。
今日はなんかあっという間に感じた。
彼女の姿はもうない。
「雛、お疲れ。帰ろうか」
「今日はもう仕事ないんですか?」
「今何時だと思ってるの? 明日は学校でしょ」
そう言って柏木さんが自分の腕時計を見せてくれた。
スタジオ内には時計がないので感覚が鈍っていたのか、だいぶ遅い時間だった。
確かに集中力が切れたらなんだか眠くなってきた。
「……じゃあ帰りましょーか」
「こんな所で寝ないでね。駐車場まではちゃんと起きて歩いて」
「はーい」
スタッフ達に挨拶をしながら地下駐車場に向かう。
手ぶらだと思って休憩室に戻ろうとしたら柏木さんが私の荷物を持ってくれていた。
駐車場まで来ると社長のような高級車ではない、柏木さんらしい可愛い車に乗る。
車が動き出すと心地よい振動が伝わってきた。
眠気に任せて寝てしまおうか。
話しかけてこない柏木さんは本当に気がきく。
しかし寝るより聞きたいことがあった。
「お疲れさまでした」
レコーディングが終わった。
今日はなんかあっという間に感じた。
彼女の姿はもうない。
「雛、お疲れ。帰ろうか」
「今日はもう仕事ないんですか?」
「今何時だと思ってるの? 明日は学校でしょ」
そう言って柏木さんが自分の腕時計を見せてくれた。
スタジオ内には時計がないので感覚が鈍っていたのか、だいぶ遅い時間だった。
確かに集中力が切れたらなんだか眠くなってきた。
「……じゃあ帰りましょーか」
「こんな所で寝ないでね。駐車場まではちゃんと起きて歩いて」
「はーい」
スタッフ達に挨拶をしながら地下駐車場に向かう。
手ぶらだと思って休憩室に戻ろうとしたら柏木さんが私の荷物を持ってくれていた。
駐車場まで来ると社長のような高級車ではない、柏木さんらしい可愛い車に乗る。
車が動き出すと心地よい振動が伝わってきた。
眠気に任せて寝てしまおうか。
話しかけてこない柏木さんは本当に気がきく。
しかし寝るより聞きたいことがあった。

