ふわふわ


ふわふわ









あたしは、みんなが見上げる空にいる。




空をとんでるよ。
















もう二度と、

重力に逆らって歩くことはできないけど、

もう二度と、

あなたの隣を歩くことはできないけど、

















ちゃんと、ここにいるからね。


寂しい時は、見上げて、

嬉しいときは、深呼吸しながら笑顔を向けて?



あたしは、そんな存在になったよ。
















ふわふわ

ふわふわ






時々、雪を降らすね。






























あなたを包むために。

















雨も降らすね?































あなたが、泣けるように。























もちろん、晴れの日も。



あなたの背中を押すために。
















だから、早く気づいてね?





















あなたの人生は、まだちゃんと続いていて、

それが、とても幸せなことに。


だから、



あたしを忘れて。














ごめん。

なんて、言えないや。



一つ、お願い。
最後の、お願い。


1年に1度、あたしを思い出して。

そうすれば、あたしも生きていける。



















あなたの中で。